気象庁第2回開花予想の発表

第2回開花予想

このところ桜の時期を前にしていろいろと忙しく「更新してまいります」と
書いてから1週間が過ぎてしまいました。

本日、気象庁の第2回目の「さくらの開花予想」が出ましたね。

それによると、東日本・西日本ともに平年並みのところが多いとのこと。

関東甲信越の予想

桜川市の平年並みとは何日かというと、大体4月1日の前後2日くらいが
そのようです。

気象庁のホームページにもありますが、桜は夏頃に翌春咲く花のもととなる
花芽(かが)を形成し、休眠に入ります。
花芽は冬の低温に一定期間さらされると休眠から覚めます(休眠打破)。
花芽は休眠打破のあと気温の上昇とともに生長し開花します。
さくらの予想開花日は、過去の開花日と気温データから予想式を作成し、
これに昨年秋からの気温経過と気温予報をあてはめて求めているそう
です。

そうなんです、桜はちゃんと冬眠しないと咲いてくれないのです。

それが証拠に沖縄では桜(寒緋桜)が山の上から下へ、また、北から南
へと咲いていきます。
これは十分冬眠できた(=寒さに当たった)ものから先に咲くからです。

ところで、この開花予想、“ソメイヨシノの”という前置きがあって初めて成り
立つものだと知っていましたか?

遊水池のソメイヨシノ
岩瀬商工会館西側調整池のソメイヨシノ

実は日本にある桜の8割はソメイヨシノだと言われています。

江戸末期に、江戸の染井村(現在の豊島区駒込から巣鴨あたり)の植木
職人が発見したとされるソメイヨシノですが、このたった1本の木の細胞を取
って現在まで増殖されてきた、いわばクローン桜なのです。

どういうことかというと、鹿児島のソメイヨシノも青森のソメイヨシノも、遺伝子レベ
ルではまったく同一のものというわけです。

故に同じ環境、条件を与えると、ほぼ同じ反応をするというわけで、同一
地域では一斉に花開き、一斉に散るんですね。

これが、日本に「桜前線」や「開花予想」の生まれる理由です。

ではもしこれが、野生種…そう、桜川の自生の山桜だったらどうでしょう?

自生種の桜というのは、人間と同じで十人十色、遺伝子も同じものはあり
ませんから、花の形、色はもちろん、開花時期もそれぞれ違います。

磯部桜川公園内の山桜でも、早いものは3月の下旬、遅いものでは4月
の後半に咲くものまでありますから、とても「開花予想」など出来ません。

「大体4月の10日前後が見頃だよ」くらいしか言えないわけです。

また、1本1本開花日が違うということは、全部の桜がわーっと咲いている
わけではないということなので、ソメイヨシノの群桜に慣れた人にはちょっと
寂しく感じるかもしれません。

花よりも葉が先に出るものも多いので、山桜を知らない人には「もう葉桜
か」なんて言われちゃうこともあるくらいですから、まぁ同じ桜でもだいぶ
イメージは違います。

そんな違いもこのブログで少しずつ皆さんにお伝えできたらと思っています。

さて、新聞では雨引山の河津桜が咲き始めたとか。

なにゆえ雨引山に河津桜が植えられたか、自分の知るところではありま
せんが、満開の頃にでご紹介できればと思います。

それでは皆様ごきげんよう。

酔葉


コメント
■2008/03/15 @ 01時26分42秒
おししのい ( / ) (IP: 210.198.144.151)
 毎年4月中旬に真壁地区方面から、県道を車で北上すると、右側(筑波山から足尾山、加波山雨引山に連なる山々)には、新緑の芽吹きのもえぎ色と一緒に、山桜の淡いピンクを同時に観ることが出来るんですよね~
(途中の小学校のサクラも圧巻ですが)

 ちょっとサクラの見方が変りました!春が待ち遠しいですね!

■2008/03/15 @ 18時29分50秒
酔葉 ( / ) (IP: 121.94.79.75)
>>おししのいさん

コメントありがとうございます。

県道41号線も良いですが、一度高峯山の芽吹きを
見てください。
「新緑」って言葉がぶっ飛びますよ。

私は「春の紅葉」と呼んでおります。

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